紙のよさ

 ついこの間、店に来てくれた知り合いのひとりが「マテリアルグッド」という言葉を使っていて、自作の言葉なのか既にあるものなのかは分からないけど、面白いと思った。手触りがよく、いい素材であることという意味だと思う。
 
 最近、紙に興味がある。
 紙は一見使い捨てのようで、リサイクルに回しやすいし、日本ならではの紙もたくさん存在していて面白い。
 書店をやっていると真っ先に思い付くのがブックカバー。ぬいつぎにはブックカバーは無い。一度作ろうとして、手触りや硬さを追い求めているうちに、なんだか自分の中でしっくり来なくなってしまった。「紙を扱うなら、別にブックカバーじゃなくてもいいのでは?」と。
 ブックカバーは、本好き・読書好きの人たちのコレクション対象だったり、ロマンだったりする。僕は共感しつつも、ブックカバーと同じくらい紙袋、段ボール、封筒などが好きだなと思う。自分でやるなら、ブックカバーの形をしていなくてもいい。本自体を作ったっていいんだ。
 
 何を作るにしても「マテリアルグッド」は大事だと思う。いつもコストとの戦いだ。ちょっと高くても、珍しくて良いものを作ろう。