盆踊りとシロップ

 三鷹台の駅前で盆踊りがあり、その手伝いをした。商店街に個人店として所属するなら「手伝い」ではなく「運営」に加わるべきなのだと思うが、そこまで貢献できないでいる。地域を支えてきた人や、代を超えて住んできた人たちはすごい。かと言って、いつまでも遠慮してもいられない。
 盆踊りの最中はかき氷にシロップをかける仕事をした。ブルーハワイ、イチゴ、メロン。外国出身らしいお客さんの反応を見て初めて、「ブルーハワイ」というネーミングの奇妙さに気がついた。Blue..…hawaii......?? 僕だって、外国のスイーツに「パープル佐渡ヶ島味」があったら不思議に思うだろう。
 お祭りというものが不思議。踊りはもっと不思議。笑顔であることが声色から分かるような人たちを遠目で見ながら、シロップをかけた。同じ幸福を分かち合うには、盆踊りの櫓とか、花火とか、映画とか、舞台とか、歌手とか、同じものを見上げるしかないのかもと思いながら。空から落ちてくるものに、全てを奪われてしまう心配をすることなく、踊れる日々が続けばいいと思う。