筆が乗って
メールやLINEの文面というのは恐ろしいもので、タイピングが得意であればあるほど「筆が乗って」しまって、余計なことまで書いてしまう。怒りに任せれば暴言が、愛に任せれば愛憎が言葉となり送られてしまうので、深夜じゃなくても要注意だ。
読む側は冷静なときもあるし、弱っているときもある。電話や対面の会話なら相手の調子を読んで語気を弱めることができるけど、メールだと難しい。それを分かっているのに、同じ失敗を何度もしているのにまだ恐ろしい。
それに比べて、感情を詩に乗せて舞台上で歌う人はすごい。詩を書いた日の気持ちでいつまでも居られることはないだろう。怒りも、愛も。過去に乗ってしまった筆が綴った言葉を、何度も歌ったりしているのだ。それを続けられる、続けてしまうことが歌手の資質なのかも。
僕のメールやLINEにもメロディが付いたら、サビの直前で止めたくなるだろうなと思う。