失われたプレイリスト
自分の写真はたくさん撮っておいた方がいい。
変わりゆく自分の姿をたまに眺めるのは愉快で「こんなアングルでこんなポーズするのね」と新鮮な気持ちで見返すことができる。他人に見せるわけでもないから、多少の恥ずかしさは我慢できる。黒歴史は黒が薄まってからが本番だ。
情報が蓄積されていつでも検索できると思っていると、全然そんなことはないから悔やむことになる。VHSやDVDは観れなくなるし、クラウドはパスワードを忘れ、インターネットはAIが作ったもので埋もれてしまう。
今住んでいる家も、街も、食べたものも、自分の顔も、数年後には価値のある情報になる。たまにスマホがスライドショーを作ってくれて笑える。
昔の友達や恋人、先輩後輩、バンド仲間。どうして取って置かなかったのか。あの人と行った美術館はもう無いし、弾いていたベースは捨ててしまった。分厚かったiPodのプレイリストが今見たい!!