婚活とコーヒー豆

 ここ最近、どういうわけか婚活の話を複数の人から聞くことがあった。まあ、一言でいえば婚活市場とは地獄である、みたいな話だ。就活にしたって婚活にしたって、人を「市場」に入れること自体に無理があるのだと思う。
 
 経済学に疎い僕でも市場が需要と供給で決まっているのは知っている。就活とか婚活のような究極を言えば「双方納得の1件」があれば良いものに、需要(=たくさんの人が求めるか)という概念を持ち出すのはズレていると思う。と、市場の外から言うのは簡単だし、市場に参入してすらいない僕に何かを言う権利は…………いや、権利はあるか。自分の親しい人が市場原理の中でもがいているのは、なかなかに歯がゆいものだ。
 
 コーヒー豆を買う時に、よくレーダーチャートを見る。苦み、酸味、コクみたいな要素ごとに5段階評価になっていて、好みの豆を選べる。あれは参考になるようでならない。苦み4は同じくらい苦いのかもしれないが、同じようには苦くない。