低い午後
SNSの裏アカを持つという感覚に、初めて納得しかけている。僕は別に表と裏ではないけど、本屋フォッグ(※開業前の活動名)名義のアカウントよりもずっと前から使っている個人用のアカウントがXにもインスタにもあって、ほとんど閲覧用にしか使っていないけれど、たまに書くこともある。
ここ3ヶ月くらい、気分が低いところを這っていて、さらにここ数日は完全なローに入っている。「やばい」と思わず独り言で言ってしまうくらいやばい。それを(裏アカではないけど)個人用の方に書き込んだりしていて、誰かは見ている情報の海に投げ込めることのありがたさを噛み締めている。読んだ人がBADに入らないように、込み入ったことは書かないけど。誰かが聞いてる、誰かが見てるという可能性に救われる。
でも本当に見ている人はちゃんといて、中には知り合いもいるので「どうしたの?大丈夫?」「ご飯食べてる?」「どっか出かける?」みたいに個別に連絡をくれる人もいる。ちょっと悪いことしたなと思う。優しい人たち。
気持ちの逃げ道をSNSだけにしないように、花屋で生花を買ってドライフラワーを作り始めた。我ながらセンチメンタルがすぎるけど、思えば昔からこうだ。人一倍感動したり感傷的になる。大学生のころは夜、よく東横線の線路を上の橋から見下ろしてやりきれない気持ちで立っていたりしていた。……こんなことを人に聞かせたり読ませたりすること自体、何歳まで続けるんだろう。